北海道グルメの定番として外せないのがジンギスカンですよね。
ジンギスカンと言われると、大体の方はタレに漬け込んだ羊肉を中央が独特の凸型になっているジンギスカン鍋で焼いたものをイメージすると思います。
北海道のジンギスカンは、一般的に下の画像のようなジンギスカン鍋を使用することが多いです。
しかし、実はこのジンギスカンには、タレに漬けた羊肉をタレごと通常の鍋に入れ、野菜などと一緒に煮込んだ「煮込みジンギスカン」というものも存在します。
今回は、名寄の煮込みジンギスカンの魅力についてご紹介していきたいと思います。
目次
名寄の煮込みジンギスカンの歴史
出典:北海道どさんこプラザ
ジンギスカン自体の発祥地や由来については諸説あるようですが、煮込みジンギスカンが生まれたのは昭和中頃の北海道名寄市だそうです。
通常のジンギスカンというのは冒頭でお話した通り、タレに漬けた羊肉を焼いたものなのですが、名寄市ではタレをたっぷりと使う習慣があったらしく、羊肉6:タレ4ほどの割合が主流だったそうです。
そこで、羊肉を焼くのではなく、鍋にタレごと入れて煮込むという調理法が昭和30年頃から一般家庭で普及していきました。これが名寄の煮込みジンギスカンの発祥とされています。(ちなみに、名寄市では「ジンギスカン」と言うとこの煮込むスタイルの物を指すそうです。)
その後ご家庭で楽しまれてきた煮込みジンギスカンですが、近年のB級グルメブームの際に名寄市のご当地グルメとして積極的なプロモーションがなされ、2012年頃から名寄市内の飲食店でも提供されるようになったそうです。
名寄の煮込みジンギスカンの魅力
名寄ジンギスカンは肉と野菜を一緒に煮込みますので、肉の旨味、野菜の旨味、そしてタレの旨味が全てスープに溶け込んで、ほっとするような優しい味に仕上がります。
また、通常のジンギスカンは焼き肉に近い食べ物ですが、煮込みジンギスカンは鍋物と言っても差し支えありません。そのため、寒い冬に食べるのにも適しています。
加えて、煮込みジンギスカンは野菜や羊肉と一緒にうどんを入れて煮込むのもポイント。具材の旨味をたっぷり吸ったうどんがこれまた絶品で、食べごたえもあるため食後はえも言えない満足感を感じることが出来ます。
現在では全国でお手軽に楽しむことが可能
名寄市のご家庭料理から始まった煮込みジンギスカンですが、現在では各社からパック詰めの製品が販売されており、通販もあるので全国どこにいても味わうことが出来ます。
作り方も簡単で、玉ねぎやキャベツ、もやしなどの定番の野菜やうどんと一緒に煮込むだけでOK!お値段も1000円ほどとお手頃なので、あなたも是非一度ご賞味下さい!
まとめ
同じ「ジンギスカン」と名の付く料理ではありますが、通常のジンギスカンとはまた別物の名寄ジンギスカン。羊肉が好きという方にはぜひ一度試してみていただきたい一品です。
寒い冬は名寄市名物煮込みジンギスカンを皆で食べて温まりましょう!