「大平原」との出会いは、幼稚園の頃のこと。
帯広の祖母の家へ遊びに行ったとき、リビングのテーブルにいつも置かれていた六花亭の紙袋。
その中に並んでいたのが、六花亭のケーキや個包装された「大平原」でした。
ふわっと広がるバターの香りと、優しい甘さ。
それは、私にとって祖母との穏やかな時間を象徴する味です。
久しぶりにその味を思い出しながら、改めて食べてみました。
六花亭ってどんなお店?
北海道発、こだわりの老舗菓子店
1933年、北海道・帯広市に誕生した六花亭は、
長年にわたり地元の人々に親しまれている和洋菓子メーカーです。
十勝地方は酪農や畑作が盛んな地域で、北海道を代表する農業地帯。

中でも有名なのが「マルセイバターサンド」。濃厚なバター、レーズン、ホワイトチョコを組み合わせた味わいは、長年多くの人に愛され続けてきました。
また、季節限定商品や道内のみで購入できる品も豊富で、美しい包装やデザインも、ギフトとして喜ばれる理由のひとつです。
六花亭の花や植物をあしらったパッケージは、開ける前から心がときめくような美しさ。
贈り物としてもセンスが光ると評判です。
北海道内に点在する六花亭の直営店では、カフェスペース(喫茶室)が併設されているところもあり、そこでしか味わえない限定スイーツが登場することも。
観光で訪れるなら、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
「大平原」が長く愛される理由とは?5つの魅力
六花亭の中でも、「大平原」は特に根強い人気を誇る一品。その秘密を、5つのポイントにまとめました。
1. 北海道産発酵バターが生む芳醇な香り
「大平原」には、北海道で作られた発酵バターがたっぷり使われています。袋を開けた瞬間、ふわりと香るバターの風味が、ほかのお菓子にはない奥深さを感じさせてくれます。
2. 外は香ばしく、中はしっとり──絶妙な焼き加減
見た目はシンプルでも、食感は計算し尽くされています。外側は軽く焼き色がついていて香ばしく、中はしっとりとやわらか。レンジで温めるとさらにふんわり感が増し、トースターで軽く焼くと香ばしさが引き立ちます。
3. 素材にこだわった、体にやさしい味
「大平原」は北海道産の小麦、卵、バターなど、シンプルながらも品質の良い素材を使用。保存料などの添加物は必要最小限に抑えられ、小さな子どもから高齢の方まで、どなたでも安心して食べられます。
4. 名前とデザインに宿る北海道らしさ
「大平原」という名前は、どこまでも広がる北海道の自然をイメージさせます。パッケージには六花亭らしいノスタルジックな美しさがあり、贈り物やお土産としても人気です。
5. 記憶と一緒に残る味
「大平原」には、食べた人それぞれの思い出が重なっています。
たとえば──
・修学旅行で初めて食べた感動
・帰省すると必ず家にあった懐かしい味
・親からの仕送りに必ず入っていたお菓子
など、特別な記憶とともにあるからこそ、長く愛され続けているのです。
私にとっても「大平原」は、祖母の家の温かい空気を思い出させてくれる、かけがえのないお菓子です。
北海道の味を、全国へ
今では、六花亭の商品はオンラインで購入できるようになりました。「大平原」もそのひとつ。
自分へのちょっとしたご褒美として、大切な人への贈り物として、ぜひ北海道生まれのやさしい味を体験してみてくださいね